スタンウェイホールの昔と現在のピアノサロンをご紹介

ニューヨーク スタンウェイホールをご紹介

今回は、マンハッタンのミッドタウンに位置するニューヨークのスタンウェイホールのご紹介です。現在のピアノのブランドでスタンウェイと言えば誰もが憧れるピアノとなりました。ニューヨークの裕福層を象徴するステータスとしてインテリアとしてスタンウェイが購入されることあります。悲しくもありますがニューヨークでは実は需要が沢山あります。スタンウェイの昔の内装と現在のお店をご紹介します。

スタンウェイホールの現在の場所はどこ?

現在のスタンウェイニューヨーク支店は1133 Avenue of Americas New York, New York 10036にあります。実は、昔この場所は International Center of Photography (ICP Museum)というフォトギャラリーでした。私がニューヨークへ移住した当初は、ウィンドウディスプレイは写真家アラーキーの写真集が展示されていたのを今でも覚えています。でも、現在はガラス張りの向こうに黒い輝かしいグランドピアノが見えます。

2016年に現在の場所へスタンウェイホールが移動しました。理由は、57丁目のサロンがビルのリースが切れてしまったからです。それは、それはみんなに惜しまれての大移動でした。現在57丁目のビルは一般の人が住むコンドミニアムになったようです。今回は、昔と今のスタンウェイホールの内装を写真でご紹介します。写真撮影:まえがみ

昔のスタンウェイホール 57th Street (1925–2014)

この古いロココ的デザインを特徴とするスタンウェイホールは2014年までカーネギーホールの側にありました。以下の写真は当時のスタンウェイホールの中の様子の写真です。例えば、私のピアノの教授も博士号の卒業コンサートはここで行いました。昔は、有名なピアノ巨匠のルービンスタインやホロヴィッツなどが頻繁に出入りしていたサロンです。写真に映るシャンデリアが印象的です。華やかなヨーローーパの影響を受けていますね。

スタンウェイホールの写真

次に、以下の写真は57丁目通り方向に向いて撮影したものです。右側に移る白いスタンウェイのピアノが非常に印象的です。また、窓から少しだけ入る光の差し方も綺麗でした。当時はクラシックからロマン派(ポストロマン派も含む)の曲が主流でした。例えば、モーツァルト、ベートーベン、ショパン、リスト、ラフマニノフやマーラーなどなど。日本の皆さんが知っているような作曲家の時代をイメージした内装です。煌びやかで華やか。また、裕福の象徴的なデザインです。

セールスパーソンのデスクとディスプレイの白いピアノ

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昔のスタンウェイピアノのディスプレイルーム ルービンスタイン・ルーム

以下の写真はピアノのディスプレイルームです。もちろん、弾いてみたい人には弾かせてもらえます。サーモンピンクの壁の色は、ドイツの建築の影響を受けていると思います。淡いサーモンピンクの壁紙は日本ではあまり見ませんね。しかし、ドイツに行くとこのような壁の色をよく目にします。

ルービンスタインルーム

また、以下の写真は壁に飾られていたアルトゥール・ルービンスタインの肖像画です。また、ルービンスタインの手のブロンズも展示されていました。戦時中、戦後のニューヨークの雰囲気を強く感じます。今思えば、2014年の頃には時代遅れのようだったとも思います。

ルービンスタインって誰?

ルービンスタインのYouTube動画

現在のスタンウェイホール ミッドタウン

スタンウェイの中の写真です。かなりモダンなデザインでシャンデリアはありません。

ピアノのディスプレイの様子

店内には、黒々と光ったピアノがグラスウォールに反射しているのが特徴です。また、上を見上げてみてください。天井のデザインがミニマルなデザインで面白いです。また、1つ1つのカーブも実はグランドピアノをかたどっています。これは、アメリカの作曲家も反映していると思います。スティーブ・ライヒやフィリップ・グラスなどのミニマルミュージックです。1つのテーマを何度も繰り返すような作曲法です。

昔のスタンウェイホールはルービンスタインやホロヴィッツの展示でしたが、現代版はピアニストランランです。スタンウェイアーティストですね。また、ユジャ・ワンなどもよくこの場所で撮影された写真を使用しています。

スタンウェイのカタログなどもソファーに座って見ることができます。ここで気付いたのは、木をうまく利用しているところです。

中に入らないと見れないモダンなライティング

ライティングの写真

まるで千羽づるのようなライティングは、店内の奥へ入らないと見れません。このライトは、1つ1つの垂れ下がったライトは、ヨハン・セバスチャン・バッハによるゴールドベルグ変奏曲の30個の変奏をそれぞれ色で表現しています。まさに、黒いピアノが羅列しているからこそ、目立つデザインです。建築に興味のある方も必見です。

スタンウェイホールの写真

残念ながら今回は撮影ができませんでした。しかし、6月に使用予定なのでまた写真をここにアップロードします。数回演奏したことがあります。とてもモダンな感じです。グランドピアノも2台設置してあります。

まとめ

今回はニューヨークにあるスタンウェイホールの昔と現在の写真をご紹介しました。大昔には14丁目にスタンウェイがありました。歴史があって面白いマンハッタンです。是非、新しくなったスタンウェイに足を運んでみてください♪

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