グッゲンハイム美術館の見どころ in New York

グッゲンハイム美術館とは?

グッゲンハイム美術館は現代、近代アート美術館です。その外観も内装もどこかカタツムリのような姿をしているのは有名です。1943年にアメリカの近代建築家の巨匠フランク・ロイド・ライトが1943年に設計しました。

場所はセントラルパークの東側にあり88丁目と五番街に位置しています。この美術館の2ブロック北上すると、クーパーヒューイット美術館もあります。

展示内容

ニューヨークで一番有名なメトロポリタン美術館は古代のアートから現代アートまで展示しています。例えば、紀元前のアフリカやエジプトのアートから、近代は印象派や現代まで。さらには楽器の発展のコーナもあるぐらい規模が大きく1日では足りないでしょう。

逆に、グッゲンハイム美術館の特徴は近代から現代のアートにフォーカスしています。現在も活躍しているアーティストの政治的、または文化的な概念をアートを通して表現しています。現在の複雑な社会情勢も踏まえて、常に変化し続ける芸術をリアルタイムで体験することがグッゲンハイム美術館の特徴だと私は思います。

MoMAとの違い

MoMAの記事はまだご紹介していませんが、違いははっきりしています。それは、MoMAは新しいデザインのものが好きな人にはオススメ。グッゲンハイム美術館は現代の概念を含めてのアートそのものを味わいたい人にオススメです。

例えば、MoMAはオシャレなデザインが好きな人。グラフィックアートやファッションなど。MoMAショップにも立ち寄って、オシャレな最新のキッチン家具や、小物系のお土産を買うのもいいです。

グッゲンハイム美術館は英語が読めるならば楽しさを倍増させる場所だと思います。表現しようとしている内容やコンセプトを理解した上で深く考えたり、自分の考えが出てきたりします。なので、一つの作品をただ見るだけでなく、思考が伴います。

私ごとですが

ニューヨーク在住20年にして、初めてグッゲンハイム美術館へ行きました。この美術館をずっと後回しにしてきた理由はなんででしょう?敷居が高いというか、英語が読めなかったというか、自分の行く場所ではないというか。入場料もメトロポリタン美術館より高いです。

ニューヨーク在住者の特権

メトロポリタン美術館自然博物館(ネイティブ・アメリカンの展示は撤去されました。NYタイムズの記事はこちらから)は、ニューヨーク在住である証明書を提示すると寄付で入場できます。なので、私は1ドルか2ドルで入館することが出来ます。

しかし、グッゲンハイム美術館は寄付では入れません。おそらく、近代アートは現在も活躍しているアーティストの展示でもあるので有料なのだと予想しています。大人は$30ドル(日本円で4300円ほど)です。お子さんの入場も可能ですが、私の意見としては小さいお子さんには向いていない美術館ではあると思います。

どこにあるの?

アッパーイーストの五番街と88丁目にあります。タイムズスクエアなど、地下鉄からは行きにくい位置に思えます。でも、マンハッタン島は下手したらどこでも歩いていくことが可能です。私は、アッパーイーストからイーストビレッジまで歩いたことがあります(笑)

緑色の地下鉄4番5番のエクスプレスライン。または、6番のローカルラインがグランドセントラル駅から86丁目駅まで走っています。または、UberやLyft、イエロータクシーでも行けます。シティバイクで行くという方法もありますが、観光の方にはマンハッタン内の自転車使用は危ないのでオススメしません。過去にヨーロッパからの観光客のシティバイク事故死がありました。

グッゲンハイム美術館の見どころ1

タンホイザーコレクション

ドイツのアートコレクターであり、ディーラーでもある タンホイザーという人が集めた絵画集です。ゴッホ、ピカソ、マネ、モネ、ルノワール等の珍しい絵画たちに出会えます。

以下は、若き19歳のパブロ・ピカソの野望に満ちた作品「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」(1900年)が展示されています。この絵に関してはニューヨークタイムズの記事でも具体的な内容が紹介されています。興味があったら読んでみてくださいね。黒い服をきた女性の口元に目がいってしまいます。

ゴッホの「サン・レミの山」です。メンタルが崩壊中、サン・レミ精神療養院に入院していた時に描かれたものです。

この絵を拡大すると、やっぱりひまわりが咲いていて、具体的に描かれているのはなぜでしょう?と考えながら見ると面白いです。

他にも様々な絵画あります。絵画だけでなく、当時のアーティストの状況なども説明されているので一歩踏みこめる感じがいいです。やはり英語が読めることの重要性を感じます。

グッゲンハイム美術館の見どころ2

人生で初めて行ったわけですが、正直な意見その2です。それは、美術館にいる人々にインスパイアされることです。

これは、大きなポイントだと思います。ニューヨークに住む醍醐味はNY特有の雰囲気を味わうことだと思うんです。もちろん、自由の女神やタイムズスクエアなどのあるある観光も良いです。それと共に、クールなニューヨーク 特有の雰囲気も味わってもらいたいです。モノトーン系のオシャレな人々が結構います。以下ショート動画をフィリップ・グラスのピアノ曲と共にお楽しみください♪

グッゲンハイム美術館の最上階から撮影動画

グッゲンハイム美術館の見どころ3

美術館の中にあるカフェに入ってみました。ニューヨーク在住の方にもオススメです。アーティスティックマインドが高まる。

まえがみ
まえがみ

素敵モード

まとめ

今回はグッゲンハイム美術館をご紹介しました。一般的な見どころ欄には紹介してませんでしたが、今回のテーマは「Going Dark」というものでした。全ての作品が黒人や(中東、または黒人、先住民などの)女性による作品です。それぞれの存在というものが全社会で半可視されている。自分たちのヴィジブリティーを様々なコンセプトを表現方法を用いて表現しています。はっとするような作品も見受けられます。興味のある方は是非行ってみてください♪

P.S.

初めて読者さんからメールを頂きました。観光についてのご質問で、まえがみはとっても嬉しくなりました。またブログ更新、頑張ります。

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