ニューヨーク|テネメント博物館は移民の歴史館

テネメント博物館 ニューヨークへ移り住んだ最初の移民の生活などが面白い。

今回は、ニューヨークのローワーイーストサイドにあるテネメント博物館のご紹介です。ウェブサイトはこちら

この博物館は、お子さんも一緒に楽しめる博物館です。ニューヨークの移民の歴史がタイムスリップをして体験できるでしょう。

テネメント博物館の窓の画像
博物館の壁の写真

テネメント博物館は、どこにある?

場所は、ローワーイーストサイドにあります。例えば、タイムズスクエアからだと、地下鉄で18分で着きます。使用するラインは、オレンジのラインです。MかFだとDelancy駅。Dラインに乗った場合は、Grand駅からも歩いて行けます。

ニューヨークのLESには、移民が住んでいた名残が現在もあります

今でも、ローワーイストサイドには移民が住んでいだ足跡が、建物やお店などに残っています。

テネメント博物館の説明によると、1850年頃は、ドイツ人とアイルランド人が移住。当初はガーメント(衣類)のビジネスを始めました。20世紀に入るとユダヤ人とイタリア人がそのビジネスを継承。そのまま衣類業を活発化させていきます。

その後、移住者がプエルトリコ人、そして中国人へと徐々にシフト。そして、ガーメント業も現代へ向けて衰退していきます。

中国人が移民として入ってこれるようになったのは、実は1965年以降です。その前からい中国人はいましたが、共産主義排除のため一時住めなくなりました。チャイナタウンも近いですよ。

こんな昔の建物も残っています。

例えば、公共施設。当時のパブリックトイレが昔のまま今もあります。

昔の公共トイレの画像
公共トイレの写真

当時は、アパートが非常に狭かったため、お風呂やトイレがありませんでした。なので、上の写真のような共同施設がNYには沢山あったのです。歴史の記念として置いてある訳ではなく、壊すのが高いからそのままのようです。

パンデミック前は、もっと綺麗な状態で残っていました。しかし、ここ最近グラフィティーが増え、落書きでいっぱいになってしまいました。パンデミック前の写真はこちら また、1940年に撮影された写真はこちら

ユダヤ系デリカテッセンー ニューヨークのアイコンでもある

ニューヨークのデリカテッセンカッツの写真
Kats
他にもデリカテッセン

ここで売っているものは、例えば、ソーセージや、ハム、燻製のお魚やオリーブ漬けなどです。ユダヤ系デリカテッセンのポイントは、Kosher(コーシャ)のお肉を売っていることです。

テネメント博物館の見所は?

このミュージアムの一番いいところは、当時の移民がどのように暮らしていたかを説明してくれるアテンダントがいることです。

チケット代は一回30ドルです。
テネメント博物館の案内の様子

当時の部屋の様子がそのまま残された住居を案内してくれます。タイムスリップをしたよう。歴史、環境、また改善への動きなど、歴史を追いながら、面白く説明してくれるので勉強になります。NYCのことをもっと知りたい人には必見です。また、英語リスニングの勉強にもなります。

エリスアイランドからLES

当時は、エリスアイランドへヨーロッパから船で到着。その後、検疫や入国手続きを終了。そして、ニューヨークのローワーイストサイドへと移動するのです。しかし、劣悪な環境だったこの地から早く脱出するために、仕事を見つけお金を貯める。そして、クイーンズやルックリンへなど他の区へと移動するのです。

多くのユダヤ人はブルックリンへ、多くのイタリア人はスタテン島へ、そして、アジア人はクイーンズやフラッシングへ、と言うように、分散しました。

移民の歴史がわかってくると、ニューヨークに住むのがもっと面白くなるわけです。彼らが、どのようにNYCを作り上げたのか?初めのスタート地点をこのテネメント博物館で覗くことが出来ます。

まとめ

今回は、テネメント博物館 のご紹介をしました。この博物館へ行くと、1850年以降に、移民してきた人々の生活や歴史を見ることが出来ます。まさに、タイムスリップ。ニューヨークに住む上で、この街の歴史を知ることはリアルなニューヨークを知ることです。是非おすすめです。

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