アメリカアーティストビザ 却下されてしまいました|過去記事のその後

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アメリカアーティストビザ 却下されてしまいました

アーティストビザ 却下についての記事です。以前、詐欺まがいの移民弁護士に当たってしまい、REFのレターが届いてしまったことに関しての記事を投稿しました。私に助けを依頼してきた女性は、某アジア圏国出身のピアニストです。去年の年末から彼女のRFEに答える再度提出をお手伝いをしました。しかし、残念ながら今月5月の頭に却下されてしまいました。

アーティストビザ 却下を通告するレターが届き、私にもシェアしてくれました。とても具体的に何がいけなかったのかが書かれていました。今回は、その内容のクリティカルな部分をシェアしてみたいと思います。この内容はこれからアーティストビザ を申請する方には良い情報かと思います。

アーティストビザ 許可に至らなかった内容

グラミー賞やアカデミー賞、オスカー賞などメジャーな賞をとっていれば、即アーティストビザ の許可はおります。そのような実績がない場合は、他の項目6つのうち、3つを満たさなければなりません。彼女の場合は、5つ目と6つ目の二つのクリテリアは満たしていたのですが、あと一つだけが足りませんでした。クリテリア参照はこちらから 1から6番までの内容を確認することが出来ます。

アーティストビザ 許可に必要なクリテリア

5番と6番は、アメリカと彼女の国との国家間での役割としての評価が満たされていました。そして、彼女の収入は生活できるほどある。という内容はクリテリアを満たしていました。しかしながら、その他のクリテリアは全て満たされていませんでした。

アーティストビザ |求められる性質3つの英単語

却下通告の手紙を注意深く読むと頻繁に使用されている単語が見つかりました。それは、a lead or starring- Reputation – Critial です。彼女は、もちろんピアニストなのですが、世の中に溢れているピアニストの中で目立つピアニストではありせん。リーダーシップがあること。有名になりそうな可能性を秘める。地域にとって重要なアーティストである。など目立たないといけないようです。

a lead or starring

リーダーシップがある、もしくはスター性があることだと思います。例えば、映画で言うならば脇役ではなく、主役でなければなりません。ニューヨークでピアニストとしてでなく、リーダーシップがある、キューレートが出来る、人を動かすことが出来るなどの能力がさらに必要になります。。ちなみに、まえがみはキューレートは得意です。また、リーダーシップ力もあると思っています。

Reputation

有名になる可能性があるのかだと思います。彼女の過ちは、初めの申請の時点で、自分のプロモーションではなく、自分の卒業した大学がどれだけ有名か、自分の働く場所がどれだけサクセスフルかを証明していました。また、自分が一緒に演奏したオーケストラが有名であることも証明しました。しかしながら、全ての彼女の演奏記録に告知がない、オンライン上に情報がない、レビューやクリティック記事がないのは、致命的でした。

これは、私が以前の記事でも注意するように促している内容です。彼女に関するレビューや告知記事などが全くないと今回の通知でわかりました。音楽家としてアーティストビザ を取得できる確率は0です。また、ウェブサイトを作るように指示しました。しかし、彼女は実行しませんでした!

まえがみは、初めの申請でTime Out New Yorkにちょっとだけ乗った告知を提出したり映画のお手伝いなどをしました。その後、メジャーな日本の雑誌や、ニューヨークタイムズ、ニューヨーカーにも掲載されました。このメジャーな新聞やマガジンに掲載されることは大きかったと思います。でも、この能力は、人とのネットワーク力がないと不可能です。

Critial

この意味は日本語に直訳すると「致命的」とかネガティブな意味に思えます。私が思うには、「重要な」という意味が強い言葉かと思います。アーティストとして、その活躍するフィールドの中でどれだけクリティカルに重要な立場で活躍できるのかということだと思います。それは音楽的にはもちろんのこと、政治的、社会的、地域的に様々な意味が含まれます。ここまで洞察的に見えていないとビザは取得できません。

例えば、彼女は某有名大学のピアノ伴奏として採用されました。却下通告に書かれていたのは「有名大学の沢山いる職員の中の一人というだけでは特殊能力があるとは証明できません」というような厳しい文面でした。確かに、その大学で働く人々はすでに有名な方々が多く働いていたりします。私の知り合いのピアニストも働いていますが、とても有名です。

アーティストビザが却下されたら

アーティストビザ が却下された場合、その時点で滞在できるビザがない場合は即出国しなければなりません。彼女は1週間以内に出国しなければならいです。もう一度移民局へアピールする場合は却下されたその日から33日以内に違うフォームで申請することです。このためには弁護士さんにお世話にならないと無理でしょう。

現在の彼女|結婚を考えている

現在は、今おつきあいしている彼と結婚へとお話を進めているようです。無事に全てが上手くいくようにと願います。

まとめ

私の力不足もあり、ピアニストの女の子はアーティストビザ を取得できませんでした。現在はアーティストビザ を取得するのは難しいと言われますが、そもそもアーティストビザ 取得は難しいと実感しました。アーティストビザ が却下されても音楽は続けることには変わりはないのでどうか、これからも頑張って欲しいです。彼女なら大丈夫だと信じます

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