アーティストビザ申請|詐欺まがいの弁護士に気をつけましょう

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アーティストビザ申請|悪質な移民弁護士

今回は久しぶりにアーティストビザ申請に関しての情報です。ニューヨークで、たまに耳にする詐欺まがいの移民弁護士に注意を促す内容でので参考にしてみてください。

現在、私はアーティストビザ申請SOS内容を扱っています。ニューヨーク市内でアーティストビザを申請した20代前半のアジア人女性。詐欺まがいの弁護士に当たってしまいました。現在、ビザを却下されそうな危機的状態にあります。その悪質弁護士に代わり、現在ビザ申請のサポートをしています。1月半ばまでにREFに回答する形で申請しますので、結果は後日お知らせします。今回の経験を踏まえて何があったのか、弁護士選びの注意点などをご紹介します。

今回何が起こったのか?

今回連絡してきたのはニューヨークの某有名大学を卒業したアジア系ピアニストです。USCISに有名弁護士を通して申請しました。その弁護士事務所はSEO検索でも上位にヒットするウェブサイトもプロフェッショナルで煌びやかな弁護士事務所です。申請後、REF (The Request of Evidence)のレターが届いてしまいました。その手紙の内容は、以下。

あなたは、自国のフィルハーモニックオーケストラのゲストピアニストとして演奏しています。しかし、それだけでは卓越能力があることは証明できません。現在の仕事の内容もはっきりわかりません。追加の書類を提出してください。

REF のレター内容

というような内容です。

そのレターが届くとその弁護士は「もうどうすることも出来ません」と彼女を突き放しました。

まず、アーティストビザを初めて申請した場合、「犯罪歴」や「危険な思想」などがない限り却下されることはありません。このレターが届く場合は、単にアーティストビザを取得する基準を満たしていないという内容です。

注:アメリカで言う危険な思想とは、例えば共産主義思想やテロリズムなどです。

後日、彼女が提出したファイル内容を確認することに

SOSのメール上の内容だと、

  • REFのレターにどう対応して良いのかわからない
  • 今回利用した弁護士は何かがおかしい めちゃくちゃだ
  • 次に申請したら確実に却下されると弁護士に言われた

という最悪な状況でした。なので、数日後に彼女と面会しファイルを見せてもらうことに。

驚愕の申請ファイル内容とその弁護士費用

彼女が持ってきた200枚ほどの資料に驚愕しました。まず、致命的な間違いをしていました。彼女はO-1Bで申請したにも関わらず、カバーレターにはO-1Aと記載!この記入を間違えることは移民弁護士としてはちょっと信じられない間違いです。

また、全ての資料に目を通すのも億劫になるほどファイリングの雑さでした。と言うか、必要のない情報までもが沢山プリントアウトされた状態です。その弁護士は、彼女の卒業した某有名大学のウェブページをそのまま数十枚プリントしたのみと言っても良い物を提出していました。

弁護士事務所というのは、パラリーガルという法律に詳しい人材を雇っています。なので、そのパラリーガルが適当に仕事をこなした可能性があります。いずれにしても、杜撰な対応です。

その悪徳弁護士の費用は?

そして、その弁護士費用はなんと$5000です。日本円にすると約80万です。その弁護士との間で彼女がどのような契約を結んだかは確認出来ていません。もちろん、払い戻しは出来ません。また、相手が法に詳しい人間なので今回の件を訴えるのも難しいでしょう。

グーグルでその弁護士事務所のレビューを見るところ、満足しているクライアントと不満のあるクライアントが半分半分で投稿されていました。マイナスな感想を投稿をする者に対しては経営者であろう弁護士本人がレビュー上で論破しています。かなり危険人物です。この弁護事務所は人を見てカモにしている可能性もあります。

私が詐欺だと確信した点

今回の弁護士は、ビザが取れる確証があってもなくてもどうでもよかった可能性がありです。アーティストビザは、先ほども書いたように、1度目の申請で却下されることは滅多にありません。また逆に、移民弁護士は却下される経歴はビジネス上作りたくありません。

運が良ければビザを取れそうなクライアントを選び、初めからREFが届く目的で申請し、手の施しような無く突き離す手法で儲けている可能性があります。

今回の悪質弁護士の思考回路

有名な大学の資料を適当に提出して許可されれば運良くOK。却下されれば、ごめんなさい。と言うスタンスです。その他の彼女に関する重要な資料は移民局へは送っていませんでした。

尚、私はその弁護士事務所のサイト情報などを持っています。しかし、私自身が法的状態に晒されてしまう危険性がある為、公開は控えさせて頂きます。弁護士選びの注意点をしっかり読んでください。

移民弁護士を選ぶときの注意点

最重要なポイントです。

まず、移民弁護士ってなんなの?

今書くことは全ての移民弁護士に当てはまりません。しかし念頭に置くと良い情報です。

これは、過去のビジネス系有能弁護士のピアノの生徒から聞いた内容です。彼女はアイビーリーグの大学を出ています。彼女が言うには、移民弁護士は弁護士の中でもランクが低くなります。と言うのは、ほとんどの弁護士はビジネス系や刑法に進みたい訳ですが、そこへたどり着くのは難関です。例えば、まこさんの旦那さんが良い例かと・・・

諦めた人が移民弁護士になる傾向があるようです。全ての弁護士がそうではありません。参考までです。

そう言う弁護士は、大学もリソースの少ないランクの落ちた大学へ行くので、「資料提出のトレーニングを十分に受けていない可能性がある」のだそうです。なので、適当な形で資料を移民局へ提出している弁護士が少なからずいると言うことです。

オンラインで弁護士を見つけるのはおすすめできない

今回、彼女はオンライン上でその弁護士を見つけました。良いレビューが多く有名「そうな」弁護士事務所でした。しかし、彼女はマイナスレビューも多いことを把握していませんでした。必ず、ビザ申請に成功した友人に勧められた弁護士を利用してください。ちなみに、私がお勧めする弁護士さんはシンデル法律事務所です。ただし、彼らのようにまともな弁護士事務所は、ビザが取得出来そうな十分な資料があらかじめ無い場合は「無理です」とはっきり言われます。コンサルテーション$300でしょう。

アーティストビザ申請資料を最終確認する権利

弁護士がUSCISへ最終的に送る資料を、あなたに事前に確認させてくれるかどうか重要です。できれば、提出前に資料を確認させてもらえるのか聞いてください。そうでないと今回のように適当な資料を移民局へ提出されます。

今回のファイルに欠けていた重要資料

Written Consultation が資料にありませんでした。詳しくはリンクの記事を読んでください。彼女は約20枚ほどの推薦状を送っていました。しかし、残念ながら人からの推薦状はさほど説得力はありません。特に、あなたが有名な人に頼めば頼むほど、あなたの実力を試されるのでビザ申請許可のハードルが高くなります。自分以外の有名な人をアピールすることが逆効果になることがあります。

まとめ

今回はアーティストビザを申請する際に利用する悪質な移民弁護士についてご紹介しました。彼女のビザ審査の結果はおそらく3月くらいにはわかる可能性はあります。また、アップデートします。

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