ユバル・ノア・ハラリとヴィパッサナー瞑想
こんにちは!ブログ「女神の前髪」のまえがみです。先日、10日間のヴィパッサナー瞑想へ行ってきました。そこで、イスラエルから瞑想に参加した女性とお話しする機会を得ました。イスラエルといえば、昨年10月にハマスによる襲撃。その後、パレスチナ・ガザ、ウエストバンクへの侵攻をやめないネタニヤフ政権が問題となっています。
彼女の立場はもちろん現政権反対派です。彼女は言葉を詰まらせながらも、私に言った一言が印象的でした。「みんながヴィパッサナー瞑想をすれば平和になるのに」と。
彼女はイスラエルのヴィパッサナーセンターの情報も教えてくださりした。そこでヴィパッサナー瞑想を教える教師にユバル・ノア・ハラリ氏もいるそうです。
ユバル・ノア・ハラリをご存知の方もいるかも!
ユバル・ノア・ハラリとは?
ユバル・ノア・ハラリ(Yuval Noah Harari)は、イスラエル出身の歴史学者であり、著名な思想家です。彼の代表作には『サピエンス全史(Sapiens)』や『ホモ・デウス』、そして『21 Lessons for the 21st Century』があります。
これらの本を通じて人類の過去、現在、未来を独自の視点で探求しています。ハラリは、現代社会が直面する技術的、倫理的な課題に対しても深い洞察を提供しており、その分析は多くのリーダーや学者に影響を与えています。特に彼が懸念しているのはA.Iによる人類史への危機です。
ニューヨークでは、私の周りの音楽家も含め、知的階層の中では絶対に読まれている書籍です。
ハラリとヴィパッサナー瞑想
ハラリは自身の思想形成や創造的な執筆の原動力として、ヴィパッサナー瞑想の実践をしています。ヴィパッサナー瞑想とは、内なる洞察を深め、心を静かに観察することです。自己の体の中で何が起こっているのかを集中して観察する古代インドの瞑想法です。彼は、年に約2ヶ月間、完全な沈黙の中でヴィパッサナー瞑想を行うことで、日々の喧騒から離れ、自分自身や世界に対する深い洞察を得ていると述べています。
ハラリの主張とヴィパッサナーの関係
ハラリは、テクノロジーが急速に進化し、私たちの日常生活にますます大きな影響を与える現代社会だと主張しています。その中で、瞑想は心を落ち着け、自分自身を見つめ直す重要な手段であると考えています。
特に彼の著書に見られる「AIと人間の関係」や「未来の倫理的課題」に関する洞察は、瞑想による自己観察の経験から生まれたもので密接な持っています。
ヴィパッサナー瞑想とは?
この瞑想法は、ブッダによって2500年以上前に教えられた瞑想法で、感覚や思考、感情を客観的に観察することを目的としています。これが中国を経て日本へ「仏教」としてかなり形を変えて入ってきました。
ヴィパッサナーは「明晰な洞察」を意味し、苦しみの根源を理解し、解放へと導く方法です。ハラリ自身、この瞑想を通じて自己の内面を見つめ直し、物事を冷静に分析する能力を培ってきました。
ハラリはもちろんユダヤ人なのでユダヤ教信者です。しかし、ヴィパッサナー瞑想は宗教関係なく参加できます。
ハラリと現代社会へのメッセージ
ユバル・ノア・ハラリは、現代の情報過多な社会において、静寂や内なる洞察がいかに重要であるかを説いています。彼の著作とヴィパッサナー瞑想の実践は、心を整え、未来の課題に立ち向かうための方法論を提供しており、現代社会で生きる私たちにとっても有益な生活習慣です。
まとめ
ユバル・ノア・ハラリは、歴史学者としての洞察とヴィパッサナー瞑想の実践を通じて、未来を見据えた独自の視点を提供しています。彼の著作と瞑想の哲学は、現代社会の課題を理解し、解決への道筋を模索するための重要な鍵を握っています。
私は「サピエンス」と「21 Lessons for the 21st Century」を英書で読みました。日本語より実は読みやすいです。次は「Nexus」読む予定です。興味のある方は是非読んでみてくださいね♪ もちろん日本語版もあります。
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