アメリカでおすすめのピアノ教材2選:ピアノアドベンチャーとジョン・トンプソン
アメリカのピアノ教材は、私がピアノを習っていた頃と比べて非常に進化しており、楽しさも増しています。今回は、音楽理論をしっかりと学べるおすすめの教材2点をご紹介します。
音楽理論を重視するピアノ教育とは?
私が日本でピアノを学んでいた時は、音楽理論をしっかり教わる機会が少なかったと感じています。しかし、アメリカでは、「ミドルC」の概念を基礎として、音楽理論が体系的に教えられます。子どもたちは、まず88鍵の中から「middle C」を見つける訓練から始まり、黒鍵の2つと3つのパターンを認識できるようになります。このような理論的な学びが、ピアノを上達させるための基盤となります。
ピアノ講師選びのポイント
ピアノを学ぶ際には、講師の選び方が重要です。特に、ト音記号とヘ音記号(英語ではTreble ClefとBass Clef)を正しく理解させる講師を選ぶことが大切です。良い講師は、右手がト音記号、左手がヘ音記号と教えるだけでなく、譜面表記のルールをしっかりと説明してくれます。
日本とアメリカの音楽教育の違い
日本では、ピアノの初期段階で両手ともト音記号の音を弾くことが多いですが、アメリカではミドルCを基準に、右手はト音記号、左手はヘ音記号の音を弾くように教えられます。この違いが、音楽理論の理解度にも影響します。理論を正しく理解することで、両手で異なる記号の音を弾くことも自然に習得できるようになります。
音楽理論をしっかり学べるピアノ教材
音楽理論をしっかり学ぶことができるピアノ教材は、子どもたちのピアノ学習を大きくサポートします。特に、5歳から6歳以上のお子さんなら、適切に説明すれば理論を理解できるはずです。ここでは、おすすめの2つのピアノ教材をご紹介します。
1. ピアノアドベンチャー|Faber社
Faber社の「ピアノアドベンチャー」は、楽しいキャラクターやイラストとともに、音楽理論を体系的に学べる優れた教材です。この教材では、I、IV、Vといった基本的なハーモニーの概念が早い段階で登場し、音楽理論の理解が深まります。
ピアノアドベンチャーのメリット:
- 音楽理論をしっかり学べる
- 楽しいイラストやキャラクターで学習が楽しくなる
- ロックやジャズなど、クラシック以外の選曲も豊富
- 先生と連弾できる
デメリット:
- 手のポジションが毎回変わるため、子どもが混乱することがある
- 学習の進行が他の教材より遅く感じることがある
2. ジョン・トンプソンのピアノ教本
「ジョン・トンプソン現代ピアノ教本」は、特に理論的な理解力があるお子さんに適しています。この教材は、ミドルCの概念を譜面で理解できるように設計されており、進行が速いのが特徴です。
ジョン・トンプソンのメリット:
- ミドルCの概念をしっかり理解できる
- ポジションが一定でわかりやすい
- 綺麗なクラシック曲が豊富に収録されている
- 両手で弾く段階までが短い
デメリット:
- 理論的な思考が必要
- イラストが少ないため、子どもが退屈に感じることがある
- 幼児には少し難しい
まとめ
今回ご紹介した「ピアノアドベンチャー」と「ジョン・トンプソンのピアノ教本」は、どちらも音楽理論をしっかり学びながらピアノを上達させるのに最適な教材です。特に、理論的な理解を深めることで、暗譜や演奏技術が飛躍的に向上します。ピアノ教室を選ぶ際には、音楽理論をしっかり教えてくれる教師や教材を選ぶことをおすすめします。