ピアノアドベンチャーは遅い?アメリカのピアノ教本

ピアノアドベンチャーは遅い?

アメリカのピアノ教本ピアノアドベンチャーは進むのが遅いという人がいます。ピアノ教師の間でも遅い 思う方も多いです。でも、本当にそうでしょうか?今回は、ピアノアドベンチャーが遅いと思う方にこの教本の良い点をご紹介したいと思います。結論から、私はピアノアドベンチャーは音楽理想をしっかりと教え、基礎を固める良い教材だと思います。

ピアノアドベンチャーの表紙の写真
ピアノアドベンチャーの本

[ニューヨークの優秀小中学校|ハンター校]

ピアノアドベンチャーは本当に遅いのか?

私はピアノアドベンチャーが遅いとは思いません。逆に言うと、どうしてそんなに急がなければいけないのでしょうか?日本のお子さんは弾ける人は多いです。しかし、音楽理論を理解せずに弾いている多いので理解せずに雰囲気で弾いてしまいます。なので表現が乏しくなります。

また、早く終わらそうと思えば終わらすことは可能です。そして、お子さんが練習好きであれば、ユニットごとに宿題を出すからです。例えば、私の生徒は二人この教本を使っています。一人は1つずつでないと進めないタイプ。もう一人はユニットごとに宿題を出してもOKな生徒さん。もちろん、ユニットごとに読む生徒さんの譜読みは益々早くなります。逆にゆっくり進んでいる子は確実に基礎(音楽理論)が身についています。

ピアノアドベンチャーのユニットの例の写真
ユニットの例



そう、ピアノアドベンチャーは音楽理論が素晴らしい

ピアノアドベンチャーは音楽理論を早い時点から教えるのでオススメです。進む速度が遅いから使わないと言うのは理由としては不十分に感じます。この教本は、可愛いイラストがありながらも、音楽大学(コンサバトリー)で教える理論を早い時点で教え始めます。I-Vという専門的な理論用語がBook1で出て来ます。この概念が、譜面の暗譜を初め、かなり重要です。

ピアノアドベンチャーは音楽理論が難しくなっていく

ピアノアドベンチャーの音楽理論は何気にレベルが高いです。なぜ音楽理論が大切なのか?それは、例えば曲を暗譜する時です。何度も弾いて体で覚える方法はいずれ限界を迎えます。曲が複雑になってくると体や脳の記憶だでは弾けません。音楽理論がわかった上で曲の構成を理解をすることが暗譜の際に重要です。まるで地図のように長い曲でも覚えることが出来るようになります。そして、それらを忘れ難くもなります。

ピアノアドベンチャーが速いか遅いかは?|お子さんの練習量

これは出来る、出来ないの話ではありません。お子さんのピアノへの興味や、習い事のスケジュールにもよります。また、譜読みが速くなるお子さんは、半年でBook1を終了します。また、中にはこの本が好きだと言う子もいます。理由は、ジャズやロックのようなクラシック音楽以外のスタイルの曲が登場するからです。なので、遅いと感じるだけでピアノアドベンチャーを避けるのはちょっと違うような気もします。

どの教本も出だしは同じことを学ぶ?

どの教本も初めに教えるのは5つの音のみです。個人的にはどの教科書でも、生徒に合っていればOKだと思います。以前に書いたピアノアドベンチャーとジョントンプソンについての記事もお読みください。

[ピアノ譜読みと表現力について]

まとめ

今回は、ピアノアドベンチャーは遅いということに関しての記事でした。私は、この教本が結構好きです。焦って難しいことを次々に進めるよりも、土台をしっかりとさせる方が最終的には強いピアニストになります。私は演奏科の学位を持っているので、特にこの本は暗譜を将来する目的があるのであれば、良い教本だと思います。

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