オススメのピアノ教材は音楽理論もしっかり教える

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アメリカのおすすめピアノ教材2点

アメリカのピアノ教材は私がピアノを習った頃と違って面白いです。今回は、私がおすすめする音楽理論もしっかり教えるオススメ教材2点をご紹介したいと思います。

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[譜面の読み方の勘違い]

まずは、理論的に教えるとはどう言うことか?

私が覚えている限り、日本ではしっかり音楽理論を教えてもらえませんでした。しかし、アメリカではミドル 「C」の概念から教えます。小さい子が、「middle C」を88鍵の中から探せる訓練から始まります。そして、次に黒鍵2つと3つのパターンを認識できることです。そして、ミドルCがト音記号とヘ音記号を分けます。

88鍵盤の中のミドルCを示す画像
ドの位置を覚える画像

ピアノ講師を選ぶ際のポイント

ミドルCや黒鍵白鍵の次に習うのは、ト音記号ヘ音記号です。英語で言うとTreble ClefとBass Clefです。また、GクレフとFクレフとも言います。

ピアノ教材によるあるト音記号とヘ音記号の画像

右の図は、上の記号がト音記号(Treble Clef)で下の記号がヘ音記号(Bass Clef)です。

ここで注意点。

まえがみ
まえがみ

ト音記号は右手
ヘ音記号は左手
と教える先生はオススメできません。

日本とアメリカの音楽教育の違い

以下の図を見るとわかりやすいです。譜面表記で、middle Cより右側の音は「ト音記号」のスタフで表現し、middle Cより下の音はヘ音記号へ表記するのです。逆に、日本は両手が初めからト音記号の方で音を弾いていました。左手の小指がミドルCを弾くポジションですね。鈴木メソードの本などもそうです。

それぞれの記号を「右手」と「左手」と教えるのは実は理論的には間違いです。なぜかと言うと、ヘ音記号の音を右手で弾くこともあるからです。例えば、猫ふんちゃったは左手でト音記号の方の音も弾きます。

ピアノ教材にある音階の画像
音楽理論の画像

良いピアノ教材は音楽理論をしっかり教える

良い教本は、難しい音楽理論をわかりやすく説明します。また、5歳、6歳以上のお子さんなら、しっかりと説明すれば理解できます。解りやすく説明できる先生が良い講師です。例えば、弾くのをコピーさせて教える先生はあまりおすすめできません。

ピアノ教材1つ目|ピアノアドベンチャー

piano adventureの表紙

Faber (フェイバー社)のピアノアドベンチャーは楽しく音楽理論も教えてくれるのでオススメです。表紙のデザインは以下の感じです。10年間教えてきたピアノ教育の中で、この本が一番音楽理論をしっかり教えてくれる教材だと認識しています。

中の絵は可愛くて、沢山キャラクターが出てくるのですが、レベルが上がってくると大学並みの音楽理論が出てきます。覚えなくてもいいですが、I, IV, Vという音楽理論で一番重要なハーモニーの概念が早い時点で出てくるのはこの教材の特徴です。

ピアノアドベンチャーの良いところ

  • 音楽理論をしっかり教育する
  • 絵がたくさんあって楽しい
  • 右手、左手を交差する曲も出てくる
  • 選曲がクラシック以外のロックやジャズも紹介してくれる
  • 先生と連弾が出来る

この本のマイナス面

  • 手のポジションが毎回変わるのでわからなくなる子も出てくる
  • ピアノを学ぶ進行が他の教科書より遅く感じやすい

ピアノ教材2つ目|ジョン・トンプソン

日本では、トンプソン現代ピアノ教本と言います。このピアノ教本は、比較ビジョンを持ったお子様だと使えます。例えば、ここに何があるから、ここにあれがあると言うような考え方。なので、この本で試してみて難しすぎる場合は、ピアノアドベンチャーに変更します。

この本を理解出来る生徒さんだとペースが早くなります。また、音楽理論もピアノアドベンチャーほど具体的ではないですが、他の教材と一緒に勉強すれば問題もないです。中の絵は少なめで、昔からのアメリカのピアノ教材です。

ジョントンプソンの良いところ

  • ミドルCの概念が譜面で理解出来る子向け
  • ポジションが一定なので解りやすい
  • 綺麗な曲が沢山ある
  • 早い時点でクラシック音楽が出てくる(バッハなど)
  • ピアノを学ぶ進行が早い
  • 両手で弾く段階までが短い

ジョントンプソンのマイナス面

  • 比較ビジョンが必要
  • 絵が少なめ
  • 幼児用の本も少し難しい
  • つまんなく感じるお子さんもいる

まとめ

今回は、ピアノレッスンに必要なピアノ教材2つをご紹介しました。例えば、私がピアノを習った時には、音楽理論をしっかり教えてもらえませんでした。なので、暗譜の仕方がわからなかったです。良い教師は、暗譜の仕方をしっかり教えてくれます。また、音楽理論を勉強する理由もわかってくるのではないでしょうか?ピアノスクールも音楽理論をしっかり教えてくれる学校を選びましょう。

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