アメリカ・アーティストビザ申請Vol.1 |移民弁護士を利用せずに申請する場合の費用

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アーティストビザをアメリカで申請するイメージ画像

アーティストビザは弁護士に依頼しなくても申請できる

はじめまして。ブログ「女神の前髪」の投稿者 まえがみと申します。このブログではアメリカ、特にニューヨークでアーティストビザを申請したい方のために情報を提供しています。私自身が、沢山の友人や周りの人に助けてもらい取得出来た卓越能力枠の労働ビザです。このビザを取得すると自信にも繋がります。なので、技術者やアーティストの方々には是非チャレンジしてほしい労働ビザです。アーティストビザ の基本知識はこちらから。

まえがみ
まえがみ

まえがみです。よろしくお願いします。

私はビザ申請を移民弁護士を利用せず自分と協力者との共同でファイルを作成し、ビザを取得出来ました。2013年に初めてアーティストビザを取得し、そこから約10年延長し続けました。2020年に国際結婚をし、現在はアメリカ永住権を取得しました。その後は、アーティストビザ取得に困っている人なども助けています。今までの経験を踏まえ、過去10年間に得た知識などを投稿していきますので、皆さんの参考になれば嬉しいです。

今回は、アーティストビザ申請に関する記事、Vol.1と言うことで、移民弁護士を利用せずに申請した場合のコストをご紹介します。

移民弁護士を利用しないと決めた経緯

友人に紹介してもらった弁護士にコンサルテーションを受けたときに「あなたの資料の量では無理です」と言われたからです。あなたの現状の経歴ではアーティストビザを取得するのは難しいだろう言われました。ピアノ学校に雇われているのであればアーティストビザ を申請するよりも、H-1ビザ(普通の労働ビザ)の方が確実ですよと言われたのです。

しかし、私は演奏活動もしたかったのでどうしてもアーティストビザ を取得したいという思いが強かったです。

どのポイントで決断ができたか?

友人のビザファイルを見せてもらったときです。彼女は移民弁護士さんへ依頼はしていました。しかし、ファイルは彼女自身で作成していました。そのファイルを見せてもらった時に、「これなら自分にもできるかもしれない」と確信しました。そのファイルを見た日から、残りの米国滞在期限が切れるまでの限られた期間で演奏を出来る限りこなして、オンライン上の自分の情報を小さいものでも全て集めました。

また、自分の職に関するものには、様々なサイトにサインアップをし、自分をウェブ上に上げていきました。現在で言うと、ソーシャルネットワークのフォロワーは大きな材料になるかと思います。USCISはあなたのメディア関連を確実にチェックします。

では、移民弁護士を利用しない場合の費用

移民弁護士を利用せずにビザ申請すると$1000以下で済みます。逆に移民弁護士さんの費用は、彼らの経験値や技術、規模などにより値段が変わります。$3000から$6000といったところでしょう。

では、具体的に何に費用がかかるの?

基本的には申請する際の移民局へ支払う費用や、Written Consultation を取得するときの費用、またその他はプリント代やプリント紙、細かい道具などのみです。

私が申請した時は全額で$800ドル以下だったと思います。一番費用がかかるのは、USCISへ申請時に支払う$460のビザ申請料金です。但し、ビザを早急に必要な場合はレミアム・プロセッシングの方法を使用します。それは、15日以内に申請結果が出る方法です。その場合、費用が通常の申請料金$460に加え$1440ドルかかります。その場合は、コストは2000ドルくらいになりますね。

支払った内容のリスト

支払った内容料金補足
通常ファイリング費用(3~6ヶ月)$460アメリカ移民局に支払う金額 (現在も同様)
AMFWritten Consultation の費用$190当時は今より安かってです。(現在$250
プリンター(CANON) MG5720$89高速の方がオススメです。これは遅い。
プリント用紙代$20資料の量によります。(200枚ほど)
文房具 $20それほどかかりません。
クリアシートプロテクター200枚以上$40これは現在使用してはいけません。
自分が支払ったビザ申請の費用

移民弁護士の仕事内容

  • I-129フォームに記入してくれる
  • 推薦状のレターフォーマットを作成してくれる
  • カバーレターを作成してくれる
  • 法的な文章で様々な資料を作成してくれる
  • USCISへ資料を郵送してくれる
  • 間違いなどを確認してくれる
  • プリント代諸々は費用に含まれている

依頼する移民弁護士によって仕事の内容は違うかと思います。もちろん値段が高いほど、あなたのリクエストに応えてくれる可能性があります。しかし、弁護士さんにもあまり手伝ってくれない方もいます。

$5000も支払ったのに、ファイルがめちゃくちゃだったケースはこちら

私が今まで聞いた中での弁護士さんの致命的なミス。例えば、友人の経験では、過去に安い弁護士を利用した時に、Form I-129への記入を間違った為(これは絶対に記入ミスが許されない申請書類)追加リクエストのレターが届いたなど。また、値段に比例するかわかりませんが、弁護士によるメールの返信が遅いという苦情はよく聞きます。これは、滞在期間に制限がある場合、ビサ申請者にとっては非常にストレスになります。例えば、F-1ビザやOPT期間の有効期限が迫っている場合などは、かなり困りますね。

弁護士さんを選ぶ前に調べる点

どの程度弁護士さんが手伝ってくれるのかあらかじめ確かな情報を入手しましょう。オンラインで移民弁護士を見つけるのはあまりお勧めできません。なるべく、直接知り合いや友人からの口コミで弁護士さんを雇う方が安全かと思います。私のオススメの弁護士さんはシンデル法律事務所です。ここは私も利用した弁護士事務所でプロフェッショナルです。しかし、アーティストビザを申請する場合は十分な資料(あなたが有名である)がない場合は「無理です」と言われる可能性はあるでしょう。

想定外のコストあります

自分の資料に日本語の記事などが多い場合は翻訳料金が必要です。例えば、私が永住権を申請した時には、$7000の弁護士費用とは別に$200ドルの翻訳料金が後から2回ほど加算されました。ちなみに、アーティストビザの場合は自分で翻訳してもOKです。

アーティストビザを自分でファイル作成する利点

  • 費用がかからない
  • メールの数が少なくて済む。弁護士に資料を送るなどの作業がありません
  • 自分のアーカイブを作成することなので客観的に自分を見れる
  • 移民局の対応が理解できる(これはアメリカにいる場合必要な能力)
  • 思考能力の向上
  • 自己解決能力の向上
  • ファイル作成とキャリアアップがリンクする
  • クリエイティブになる
  • 自己責任能力アップ
  • 却下されても納得がいく

自分でファイル作成するマイナス面

  • プリントするのに時間がかかる
  • ミスをする可能性がある
  • 注意力と忍耐力が必要
  • ファイル作成に時間を取られる
  • 英語で文章を作成しないといけない
  • やる気をキープしないといけない

などなどです。ストレスに関しては、弁護士さんを通してもあるとは思います。どちらの方法を取っても、アメリカでビザを取得することは大変な苦労です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ブログ「女神の前髪」Vol.1の記事は、アーティストビザは「移民弁護士に依頼しなくても申請できる」情報でした。また、プラス、マイナス面も後半に書かせていただきました。やはり、一番のメリットは、何と言っても低コストでビザを取得できたと言うことです。大変ではありますが、自分のスポンサーまたは、エイジェンシーの方と協力して、弁護士なしで申請することを考えてみるのも1つの手です。この方法でビザ申請が却下された場合、私は責任を取れませんので自己責任でお願いします。

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