ニューヨークおすすめの映画館 @リンカーンセンター 監督にも会えます。

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リンカーンセンター映画館の画像

ニューヨークで一番オススメの映画館 ご紹介

今回は『ドライブ マイ カー』を見たリンカーンセンターにある 映画館。 ウォルター リード シアター のご紹介です。

ここで上映される映画は?

ここで上映される映画は商業映画ではありません。アメリカの映画であっても、ドキュメンタリーや実験映画。国際映画の中でもアート性のかなり高い作品を中心に上映しています。また、ショート映画やモノクロの映画もありますよ。今回オスカー賞をとった『CODA』もここで上映されていました。

映画の本質が100%表現できる映画館

この映画館は、リンカーンセンター映画協会のかなりこだわった映画館です。音や画像が映画の本当の良さが伝わるように作られています。

逆に、ここで映画を見ると、映画館に足を運んで映画をみる意味がわかります。

今回ドライブ マイカーをこの映画館で見て映画で見る意味が心底わかりました。そして、映画の良さがわかりました。映画に関しての興味が薄かった私ですが、もっと映画館で見たくなったのです。

ストーリーだけを知りたいのならお家で見ればいいです。でも、映画の本質は「表現だ」と思いました。深い心の動きを感じる。入り込むには映画館に行かなければわからない。

この映画館は、まずサウンドシステムが素晴らしい。ドアを閉める音、車を走らせる音、また、沈黙のシーンですら臨場感を与えます。そして、説明できないけれど空間の使い方。

さらに、画質の素晴らしさ。表情一つ一つがアップになるとしっかり映ります。お家の小さなスクリーンやネットフリックスで見るよりも、感情がもっと伝わってきます。そして、引き込まれます。

また、スクリーンと席の距離が絶妙に計算されています。商業主義の沢山お客さんを入れる映画館ではありません。後ろに座った人でも、前の人との同じように映画の本質を体験できます。

見逃せない監督の説明会

これは、日本のように有名な俳優が挨拶する試写会とは違います。監督がシアターに足を運び、上映の前にお話ししてくれる機会です。こだわった部分や想いなどを語ってくれます。

例えば、2018年には坂本龍一さんの『CODA』を見ました。その時には、この映画の監督 スティーブン・ノムラ・シブル氏がお話してくれました。そして、坂本龍一さんも参加。一緒にステージ上でお披露目してくれました。スクリーンと客席の距離が近いので、監督さんとの近い距離でお話が聞けます。

ニューヨークの特徴は、アーティストとニューヨーカーの距離が近いことです。ミーハーな意識ではなく、人々がアートを理解しようとする姿勢に前向きなニューヨーク市の力添えです。

ドライブ マイカーの濱口監督の説明会は前日だったようで、見逃してしまいました。しかし、この映画館はのちにアーカイブとして公開してくれます。現在でもYouTubeで見れます。特に、あの映画の最後の終わり方に関しての濱口監督の説明が面白い。

日本で話しています。この他にも見れますよ。



長時間でも疲れない椅子

これは、かなり重要な部分です。『ドライブ マイカー』は3時間の長編映画です。大体の映画は、座っているのが疲れてきます。しかし、この映画館は座席は全く疲れません。

そういえば、『おくりびと』を見たのはダウンタウンのサンシャイン・シネマは椅子の座り具合が疲れました。今回のウォルターリードシアターは、映画を最後まで集中して見える環境です。椅子の座り心地の良さもこだわりがあるようです。

場所はどこ?

ジュリアード音楽院の入り口の向かい側にあります。『FILM』とティファニーブルーに近い壁に書いてあるのでわかりやすいと思います。

リンカーンセンター映画館の画像

前衛的音楽を聴くならコロンビア大学のミラーシアターがお勧め。



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